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あくまき

五月の空に鯉のぼりが泳ぐ頃、子供達の健やかな成長を祈る思いを込めて“あくまき”を作り、神さまにお供えし、ご近所の人たちに配る風習があります。みなさんで季節の味を楽しむのもいいですね。宮崎県史によりますと薩摩藩独特のもので兵糧として、また保存食として作られたとありました。
私はお隣の方に教えてもらいながら初めて作ってみました。木灰であく汁を作り、もち米をつけて竹の皮で包み長い時間煮るという作業に感動いたしました。木灰は樫の木等の堅木のものがよいようです。袋に入れてゆっくりと湯をかけてあく汁を作るのですが、どうなるのかしらと興味津々でした。もち米を一晩つけておくと黄色になるというのも朝になるのが楽しみで、きれいな黄色に染りうれしくなりました。包む時もなるほどと感心しながら見ておりましたが、いざやってみると難しかったです。釜で煮るといいのですが、ないので大鍋でしました。強火にするとふきこぼれますので時々水をたして煮ます。自然のものだけで時間をかけて作り、つきない話題とで食べる喜び!これこそスローフードですね。私もたくさん作りましたので、連休にお土産に持って出かけようと思っています。きっと喜んでもらえる事でしょう。

あくまき

<材料>5〜6本 <作り方> <写真>

もち米 1kg
竹の皮 5〜6枚
あく汁
 木灰 400g
熱湯 8カップ
きな粉・さとう・塩
しょうゆ
@ 竹の皮は12日前から水につけて、柔らかくなるまでもどしておく。きれいに洗う。  
A 1日前にあく汁をつくる。
ボールの上にザルをおき、木綿(さらし)を敷き木灰をおき、熱湯をかける。(コーヒーを漉す要領で11滴落ちてくる)出来たあく汁を新しいさらしで漉すときれいです。なめてピリピリする程度がよいようです。
B もち米を洗いザルにあげ水気をきったものをAのあく汁に一晩つけておく。
C 当日、黄色くなったもち米をザルにあげる。つけ汁は使うのでとっておく。
D 竹の皮で包む。
竹の皮は先をはさみで切り、形をととのえて両側からひもを取る。もち米を茶碗で山1杯入れる。皮をたたんでひもで3箇所とめる。
◆折り方◆
1.皮が裂ける方向に沿って、
 被り合うように三つ折りに。
2.中身が平らになるよう
 気を付けながら、両端も
 重なり合うくらい深く折ります。
 (片方を長くしておくと
 綺麗に結ぶことができます。)
E 大鍋で茹でる。
大きな鍋に並べ、水と、もち米をつけておいたあく汁も加えて、あくまきが湯の中に入る量にし、さし水をしながら3時間位煮続ける。(ふっくらとふくらんでくる。)煮えたらあついうちに水でさっと洗ってザルに取る。(こうしておくと竹の皮が白っぽくならない。)
F あくまきを切る。
水道の蛇口等に糸を結び、糸をひっぱりながら竹の皮をむき手で持って好みの大きさに糸をまわし元にもどすときれいに切れます。

* 竹の皮を結ぶのに使った、細い皮を使っても綺麗に切れます。
G きな粉やさとう、しょうゆ等、好みのもので食べる。

★ 竹の皮、あく汁は今の時期、道の駅やスーパーにおいてあります。私は竹の皮と木灰を生協で買いました。

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