ミヤマキリシマ
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霧島を代表する植物「ミヤマキリシマ(深山霧島)」は、霧島の他、阿蘇、久住、雲仙など九州の比較的標高の高い火山地帯に分布し、日当たりの良い風衝地に群生しています。
ミヤマキリシマは、山ツツジが長年火山性ガスに晒され、環境に対応して出来た品種とされています。半落葉性低木で、枝は横に広がり樹高1m以内、酸性土壌を好むようです。
霧島のミヤマキリシマ大群落は有名、高千穂峰から中岳、新燃岳、えびの高原の南西斜面に広く分布しています。
大群落を堪能するには、ハイキングや登山等で散策するのが一番、えびの高原周辺は、ハイキングや登山に適したコースがたくさんあります、体力や時間に応じて自分に適したコースを楽しんでください。
赤松の林とウグイスやカッコウ・蝉(マツゼミ)の声を聞きながらゆっくりとミヤマキリシマを見ながら大自然の中を散策してみませんか?
日頃のストレスもいっぺんに吹き飛んでしまいます。
ハイキングの後は近くの温泉で一休み・・・・・
ミヤマキリシマの開花時期は標高や場所によって変わります。早い時期に咲き出すのが硫黄山で、硫黄山の見頃を終えたぐらいからつつじヶ丘の見頃を迎えます。硫黄山は南斜面の為、他の場所より早く咲くそうです。つつじヶ丘の見頃が終わると、徐々に標高の高い場所で開花します。霧島連山で最も高い韓国岳では6月中旬が見頃です。
<ミヤマキリシマ近年の見頃(2002〜2005)>
硫黄山:5月末〜6月初旬
つつじヶ丘:硫黄山の見頃が過ぎた後
韓国岳:6月中旬
えびの高原は標高1200mの高地です、天気が変わりやすいので服装は雨や霧の準備を忘れずに!
※レポート
2005.5.12 つつじヶ丘ではまだ全く咲いていません。硫黄山付近では1分咲きです。5.12現在の状況
2005.5.23 硫黄山では満開だった花が散りだしましたが、まだまだ綺麗です。つつじヶ丘の見頃は5月末から6月上旬になるとのこと。硫黄山は南側斜面にあることと、地熱の影響で例年つつじヶ丘に比べて開花が早く、つつじヶ丘の見頃は硫黄山のミヤマキリシマが終わった頃になるそうです。5.23現在の状況
2005.5.31 5月23日に硫黄山がもう満開だと報告しましたが、まだ8分咲きだったようです。5月31日の硫黄山は鮮やかなピンクに染まっておりとても綺麗でした。これだけ咲くのも珍しいとのことです。。つつじヶ丘の方はまだ3分咲きぐらいでしょうか・・満開になるのは今週末ぐらいかもしれません。梅雨入りが気になります。。開花情報は「えびのエコミュージアムセンター」に問い合わせれば間違いないでしょう。5.31現在の状況
2005.6.14 韓国岳頂上付近でミヤマキリシマが満開です。この日はあいにくの天気で、山を登るに連れて風が強まり、ガス(雲)が視界を遮り、いつ雨が降り出してもおかしくない空模様だったため、写真はいまひとつです。晴れた日にはピンクの花がアクセントになり、眺望も際だつことでしょう・・残念!ガスのかかった雰囲気もまあいいものです。写真はこちら
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硫黄山をピンクに彩るミヤマキリシマ |
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ミヤマキリシマツツジの種類
ミヤマキリシマツツジは変種が多く、花の色は淡紅紫を中心に紅紫、淡紅、朱紅、紫、白などが見られます。色々な花の色を探してください。
葉は、幅5mm長さ15mm以内で葉が小さいのが特徴、先端に3から5個の花を付けます。
(以下の写真はクリックすると拡大します)
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つつじヶ丘
えびの高原の中で手軽に大群落を観察できる場所はつつじヶ丘、えびの高原駐車場に最も近く何の準備もなくミヤマキリシマツツジを観賞できる場所です。
ミヤマキリシマの大群落 2002.5.26撮影 クリックして拡大するとそこに立っているような感覚で見ることが出来ます |
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つつじヶ丘から硫黄山を経て不動池そしてススキが原へ帰るハイキングコースに沿ってミヤマキリシマを撮影しました。ミヤマキリシマの群落がその場所毎に周囲の景色と見事にマッチしています。
2002.5.19撮影 開花の状態は5分咲き程度 |
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つつじヶ丘から硫黄山
つつじヶ丘から韓国岳登山と同じルートで硫黄山までゆっくりと緩やかな整備された登山道を登っていきます途中至る所にミヤマキリシマの小さな群落を見つけ小さな感動の連続です。
硫黄山の頂上付近からは白鳥山や駐車場・ススキヶ原が眼下にパノラマになって広がります。(写真右)
2002.5.19撮影 |
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硫黄山
硫黄山を過ぎて更に登ると韓国岳登山ルートです。
現在は、殆ど噴気の出ていない硫黄山、一帯の岩は硫黄で黄色く変色しています。
ここからは東に目前に迫る韓国岳、西に広がるススキヶ原と白鳥山すばらしい眺望が開けます。
200.5.19撮影 |
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硫黄山(韓国岳西斜面)から不動池
踏み固めた自然道を硫黄山の中を通って不動池の方へ足を進め硫黄山を過ぎる頃から枯れたススキの原にツツジの群落が目立つようになります。
少し下ると、硫黄山の斜面一面の枯れススキの中に鮮やかなミヤマキリシマの群落が・・・・ここの斜面のミヤマキリシマも見応えがあります。目を移すと眼下に不動池が見えます、
2002.5.19撮影 5分咲き程度 |
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ススキヶ原付近
ススキヶ原一帯は、ススキの平原と赤松林が広がります。
ミヤマキリシマツツジは、至る所に群落があり、ベンチや休憩所が作られています。ここには道路脇に自然の足湯も湧いています。
2002.5.26撮影 |
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春リンドウ他
春リンドウは、ミヤマキリシマや雑草の間の比較的湿気の多い場所に咲いています。秋のリンドウよりやや小さめの薄紫の花を付けます。
小さいので踏みつけないように注意しましょう |
雑そうの中の薄紫の小さな春リンドウの花 |
新しい花芽が成長しています |
秋に咲くリンドウ |
不明 春 |
不明 秋 |
葉の上に粉雪が積ったように見えるハイノキ |
ハイノキ(灰木)の可愛らしい花 |
新緑とのコントラストが美しい山法師 |
山法師拡大 |
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2005.5.12撮影
つつじヶ丘はまだ咲いていません |
ミヤマキリシマのつぼみ |
硫黄山では所々ピンクの花が見えます |
1分咲き?ぐらいでしょうか |
硫黄山では完全に花開いているものもあります |
5月下旬が見頃です。 |
2005.5.23撮影
硫黄山に咲くミヤマキリシマ |
株によっては満開のモノやもう散ってしまったモノもあります。 |
えびの高原の標高は1,200mです。空が近く感じます。 |
硫黄山より甑岳を望む |
ミヤマキリシマと不動池 |
普段はススキしか無く寂しげな硫黄山もこの時期はとても綺麗です。 |
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県道から見るミヤマキリシマと韓国岳 |
つつじヶ丘はまだつぼみです。見頃は5月下旬から6月上旬 |
2005.5.31撮影
硫黄山から韓国岳 |
韓国岳への登山道沿い |
つつじヶ丘から韓国岳 |
2005.6.14撮影
韓国岳四合目付近からミヤマキリシマが咲いていました。 |
五合目から頂上方向です。ピンクの花がかなり目に付きます。 |
六合目 |
八合目 すっかり雲のなかですが、ピンクの花は存在感があります。 |
頂上です。頂上の看板のすぐ裏は断崖絶壁です。下から吹き上げる風にも負けず、ミヤマキリシマは咲いてます。 |
頂上から大浪池方向。うっすら大浪池が見えます。 |
大浪池方面に下山。 |
雲が一瞬消えた大浪池です。晴れた日に見たかった・・ |
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