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青島 日南海岸/宮崎市
鬼の洗濯板で囲まれた青島は周囲1.5kmの小さな島
 亜熱帯植物ビロウ樹(ビロー樹)で覆われ、鬼の洗濯板で囲まれた青島は、日南海岸の入り口にある宮崎を代表する観光スポットです。

青島に密生するビロー樹(ビロウ樹) 周囲1kmほどの小さな青島に椰子科の植物「ビロウ樹」又は「ビロー樹」(国指定天然記念物)5千本が自生し、ビロウ樹の他多くの亜熱帯植物が自生しています。ビロウ樹の密林に入ると、トロピカルムード一杯、日本の中にいることを忘れてしまうほどです。
 青島観光には時間をかけて、青島神社奥の院などビロウ樹の密林に入ったり、青島を1周するとことをお勧めします。熱帯のヤシの密林を彷彿とさせる光景に出会うことが出来ます。(左の写真は島の北側にあるビロー樹の生い茂る写真スポット)

 青島の周囲は、「鬼の洗濯板」又は「鬼の洗濯岩」(国指定天然記念物)で知られる波状岩で囲まれています、鬼の洗濯板の上をゆっくりと歩き回ると自然の作り出す造形に感動すること間違いなしです。干潮時は潮溜まりで、小魚やウニ・ヤドカリ・イソギンチャク・貝など沢山の小動物を見つけることが出来ます、童心に返り結構楽しいものです。

 青島の中にある青島神社は、彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神の三神が祭られており、縁結び・安産・航海・交通安全などの御利益があるそうです。青島神社の境内には祭神の由緒と日向神話(海幸彦と山幸彦の物語)を蝋人形により判りやすく伝える「日向神話館」があります。青島のトロピカルな自然と共に古代ロマンに想いをはせることができるところです。

 昭和30年代から40年代にかけて宮崎は空前の新婚旅行ブーム、その玄関口がここ青島です。当時、日南海岸での新婚旅行を歌った歌にデュークエイセスの「フェニックスハネムーン」があり、新婚旅行ブームをよく物語っています。

青島ビーチは日本一綺麗な青島海水浴場、波の静かな海では夏場多くの海水浴客でにぎわいます。

青島名物とお土産
青島名物「ういろう」「ういろう」(白い色のういろうと黒砂糖を使った薄茶色のういろうがあります。どちらのういろうも結構美味しいです)価格も手頃な350円
次に昔から変わらず人気があるのが、「青島せんべい」です。
夏場参道では冷やしパイナップル、冷凍パイナップル(フルーツ好きの方にお勧めです)を売っています。、また、マンゴウソフトクリームもお勧めです。
ビロウの葉で作った編み笠風の帽子(観光土産にどうぞ)

青島での宿泊は天然温泉とベッドの中から望む日の出など、青島でしか味わえないオーシャンビューが売りのこちらのホテルがお勧めです。

アクセス
JR日南線 青島駅から徒歩で10分
車 宮崎駅から16km約30分


トロピカルなムードいっぱいの青島の自然
鬼の洗濯板(波状岩)
青島の島全体を取り巻く奇岩は、隆起海床と奇型波蝕痕によって出来た波状岩(通称:「鬼の洗濯板」又は「鬼の洗濯岩」)。
硬さの違う砂岩と泥岩の互層が隆起し、波の浸食によって、泥岩の柔らかい部分が削られ、砂岩の固い部分が残って洗濯板のような形状になったものです。
砂岩の表面も波の浸食作用と砂や小石により、長い年月をかけて、色々な模様が出来上がり、左の写真のようなここでしか見られない造形を作り出しています。
鬼の洗濯板は、青島から国道220号線を日南方面へ堀切峠(道の駅フェニックス)下の海岸、野島付近の鬼の洗濯岩鵜戸神宮南の千畳敷等の日南海岸で見る事ができます。
青島の波状岩「鬼の洗濯板」は、1934年に国の天然記念物に指定されています。
青島の北東部は、特にすばらしい奇岩が広がっています。

潮が引いた波状岩(鬼の洗濯板)の中を散歩すると、一つひとつの岩に刻まれた自然の造形美に感激してしまいます。

貝殻で出来た白い砂浜(下の写真2枚)
あまり知られていないのが青島を覆う砂、陸地より弥生橋を渡り、青島へ渡ると足元柔らかくがザクザクと小気味いい音をたてます、足もとの砂をよく見ると貝殻のかけらでできていることがわかります。
青島全体がこの貝殻の砂で覆われているのも見所の一つです。
所々にある貝溜まり(?)、まだ形の崩れていない貝は、桜貝や巻き貝など沢山の種類の貝を観察することが出来ます。
青島の亜熱帯植物(27種)
ビロウ樹
(国指定天然記念物)
椰子科の植物ビロウ樹(ビロー樹)は、青島全島を覆って繁り、その数約五千本、最高樹齢300年のビロー樹のジャングルは亜熱帯のへと誘ってくれます。
青島神社奥の院付近ではビロウ樹のジャングルを見ることが出来ます。
何故ここだけ天然の椰子科の植物(ビロウ樹)が生い茂ったのかは謎に包まれ、島崎藤村の童謡「椰子の実」を思い出します。(漂着帰化植物説)、ほかに遺存説があります。


クワイズモ
サトイモ科の多年草観葉植物としてもよくみられる。(植木屋さんなどでも売っており非常に育てやすい)有毒植物

ウトウカズラ
コショウ科コショウ属暖地性植物で海岸近くに生息する植物

晩秋に珊瑚のような実が多数垂れ下がり、綺麗

サツマサンキライ
ユリ科のつる性常緑低木、屋久島などでも見られ、黄赤色の小花が咲く


ハマゴウ
落葉低木。
暖かい地方に生息する

6月頃小さな紫の花を付ける

ハマユウ
県花に指定されているユリ科の植物、砂地の海岸に自生し5月から9月に白い大輪の花が咲き甘酸っぱい香りを放つ

シャリンバイ(はまもっこく)

樹皮から網の染料を作る日南海岸が自生北限の植物
フトウカズラ
サツマサンキライ
ハマゴウ
青島神社と日向神話館
御由緒
青島神社 青島神社は彦火火出見命が海神宮(竜宮)からご帰還された御宮居の跡として「彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神」の三神が祭られています。
 奉祀の年代は平安朝の国司巡視記「日向土産」の中に「嵯峨天皇の御宇奉崇青島太郎明神」と記され、室町時代以降は、藩主伊東家の崇敬厚く、社殿の改築、境内の保全に力を尽くし、明治以降は御祭神の御威霊を訪ねる人も多く、縁結び・安産・航海・交通安全の上として、今日に至っています。(青島神宮HPより引用)

青島神宮の祭礼
春(島開き祭)
 約270年前まで一般の入島を禁止され、神職の他島奉行などの島を監守する人のみ許されていた。当時の宮司長友肥後さんが藩主に祈願し、現在のように誰でも入島できるようになったことに始まるまつり。

青島神社奥の院夏祭り:海を渡る祭礼(旧暦6月17・18日)
 22・23才の氏子青年が主催者となり、御神輿を漁船に乗せ、島の周りを1周するまつり、御座船を先頭に大漁旗等で飾った十数隻の漁船が列をなし進む様子は壮観です。(2005年は7月30・31日)

冬:裸参り(成人の日)
 この風習は、昔彦火火出見命が海神宮からご帰還されたおり、村人があわてて衣類をまとう暇が無く裸のままお出迎えしたと言う古事から起こったもので、約200名の男女が神社の前の海で禊ぎを行い、身を清めて参拝するまつり。


青島神社日向神話館
海幸彦山幸彦の蝋人形 「青島神社」は「海幸彦・山幸彦」伝説発祥の地、日向神話の「海幸彦山幸彦の物語」を12の場面・30体の蝋人形によって描かれ、そこでは神話の世界が広がっています。
日向神話を分かりやすく、音声やパネルで説明されています。
日向神話は青島神宮のHPでご覧下さい。


入館料 大人:600円 中高生:400円 小人:300円
開館時間   午前8時〜午後5時(夏季は午後6時まで)
年中無休
お問い合わせ 青島神社
宮崎市青島2-13-1(青島神社境内)
TEL:0985-65-1262
FAX:0985-65-1778


青島周辺散策
宮崎県立「青島亜熱帯植物園
 熱帯植物大温室にはトックリ椰子・大王椰子などの椰子類・シダ類・パイナップルやマンゴウなどの果樹・洋ランなど429種2500本の熱帯植物が植裁されています。
 熱帯植物大温室は有料(大人200円・中高生150円・小学生100円)ですが、園内散策は無料です。
大王椰子 巨大なシダ トックリ椰子

 園内にはフェニックス・ビロウ樹・女王椰子など沢山の椰子科植物とアコウの木・ジャカランダなどの他、南国独特のランタナやハイビスカスなどの花木が植裁され四季を通じて咲いています。
 園内は芝生の中に遊歩道が設けられ、緑一面の芝生の中に広がる椰子の林は別世界、あなたを南国の楽園に誘ってくれます。「青島亜熱帯植物園」東側の海岸は砂浜に所々波状岩が突き出て海越しに青島を望むことが出来ます。この南遊歩道は青島漁港へと続いています。遊歩道は白浜海水浴場へと続いています、少し遠くなるのでサイクリングがお勧めです。
女王椰子の林 ビロウ樹の林 ワシントニアパームの林

青島ビーチ沿いの遊歩道
 青島から子供の国へと続く遊歩道にはワシントニアパームやビロウ樹が植裁され、遊歩道の東は青島ビーチから子供の国へと続く砂浜、潮騒を聴きながら亜熱帯の海岸沿いをゆっくりと散策するには最適です。(写真右)

 宮崎生まれの私も初めて歩いてみました、海岸越しに望む青島と変化に富んだ遊歩道の散策は、適度な距離と周囲の南国情緒豊かな植裁でいつの間にかリラックス、心が弾んできます。

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