都井岬・御崎馬    

 都井岬は、日南海岸国定公園の最南端、宮崎県串間市の東端にあります。広大な牧場には天然記念物に指定されている野生馬(御崎馬)が群れ、眼下には紺碧の海広がっています。そしてここはソテツ自生地最北端となっている日南海岸を代表する観光地です。

 都井岬の野生馬「御崎馬」は、駒止の門から岬まで560haの広大な平原に100頭以上が野生の状態で棲息しています。
 貴重な日本在来馬「御崎馬」の生態は都井岬ビジターセンター「うまの館」において紹介されています。

 都井岬には野生の猿も棲息しています。車に乗ったり食べ物に飛びついたりといたずらをします。猿をからかったり、食べ物を手に持たないようにして下さい。

 都井岬の突端にある御崎神社は、亜熱帯植物「ソテツ」の自生地北限、約5000本の蘇鉄が自生しています。御崎神社付近は丘が急激に落ち込む断崖、海に突き出たところです。断崖の前は、岩場に打ち寄せる荒波とオーシャンブルーの太平洋が広がり、自然の美しさを堪能できる観光スポットです。
御崎神社はこちらをご覧下さい。

 ここ都井岬では、毎年8月末に「都井岬火まつり」が行われます。都井岬火祭りは、昔から都井地方に伝わる大蛇退治の伝説にちなんだ勇壮な祭りです。高さ30mもある柱松のてっぺんを大蛇の口にみたてて、松明を投げ上げ、命中すると激しく炎が舞うというもので、夜空に描く松明のアーチが幻想的な祭りです。
都井岬火祭りの情報はこちらをご覧下さい。



都井岬灯台
 昭和4年に点灯し当時は灯油を焚いて付近を航行する船舶の道しるべとしていました。現在は53万カンデラの灯光と無線標識局やレーマークビーコン局を備える近代的な灯台です。灯台からは日南海岸の複雑に入り組んだ海岸線と紺碧の海、背後には緑の山々を一望できます。
 都井岬灯台からのライブ映像がこちらで海上保安庁から公開されています。


飛び魚すくい(6月1日から9月30日の間)
  夜、漁船に乗って都井岬沖に出かけます。船の集魚灯に集まってくる飛び魚を、船の中から「えいっ」と網を付き出してすくい取ります。別名太平洋の「金魚すくい」と言われています。すばしっこい魚ですから簡単には捕まりませんが、挑戦してみませんか?面白いです。(次の都井岬のホテルで予約できます)

串間市のホテルはこちらをご覧下さい


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特産品など
 甘藷(からいも)
  串間市大束は全国でも有名な「からいも」の産地です。
  甘藷の情報は串間市大束農協のHPはこちらでご覧下さい。

 伊勢エビ
  毎年、9月1日から翌年2月まで伊勢エビ漁の季節、都井岬周辺では沢山の伊勢エビが水揚げされます。
  9月以降は串間・日南・宮崎のホテル・レストラン・民宿・料理店などで食べることが出来ます。

アクセス
 宮崎から220号線経由2時間30分
 高速田野ICから220号線経由2時間10分

お問い合わせ
串間市観光協会
TEL 0987-72-0479
FAX 0987-72-1134
 ホームページ:串間市観光案内

野生馬(御崎馬)(昭和28年国の天然記念物指定)
 野生状態で、13頭の雄馬にそれぞれ5から10頭が群(ハーレム)を作って生活しています。

 御崎馬には2つの特徴があり、その一つは日本在来馬としての特徴です。
 日本在来馬のルーツは中国の蒙古馬と言われており体格、体型が類似しています。体高が130cm以内で体重300kg前後です。未改良馬の特徴である背中の鰻線や河原毛等が共通しています。更に粗大な楔型の頭部、発達した顎骨、水平な頸、斜尻(編笠尻)、丈夫でしなやかな四肢に日本古来の馬の特徴を表しています。
 もう一つは、厳しい自然の中での生活から生まれた御崎馬固有の特徴です。
 1頭の雄に数頭の雌と子馬(両親と子供家族)でハーレムを作って繁殖し、季節毎に最適な場所へ移動し、その過程で子馬は色々なことを学びます。
群の雄馬は14から15才になると次第に体力が衰え群から去っていきます。

もっと詳しい御崎馬の情報はこちらから宮崎大学農学部のHPです。
ダニ駆除や馬の出産などについて、説明と写真があります。

 野生馬は春から初夏にかけて出産のピークを迎え数年間は群と一緒に暮らします。
   (都井岬天然記念物野生馬パンフレットから引用)

以下の写真は8月に撮影したもの、子馬が1・2ヶ月の時期です。

母馬の乳を飲む子馬(写真を撮るにもなかなか近づけません) 子馬は疲れたのか群の中央で寝そべっています。 歩くときは必ず母馬や他の馬が周囲を守っています。
放牧

ホテル付近  
(写真をクリックすると拡大します。  2002.9.15撮影)
ホテル付近で草を食べる御崎馬3頭 優しいと聞くけど近くで見ると結構迫力があります。 群れで草を食べる御崎馬たち 2頭で草を食べる御崎馬
自由に、のびのびと、美しい都井岬の自然の中で生活する野生馬。

 馬は本来おとなしい本性を持っていますが、その中に厳しい野生も潜んでいます。特に子馬ずれにはあまり近づかないで下さい。


 丘の上に登り、御崎馬を見つめながら、ゆっくりと自然を楽しんでみませんか?
 上に登ると御崎馬があちこちに群れ、草を食べています。そこからはなだらかに広がる緑の牧場と遠くに広がる紺碧の太平洋が一望に、南側には内之浦も見えます。すばらしい景観を楽しめます。

なだらかな丘の頂上付近 岬の中腹 ハーレムの中心は雄の御崎馬 岬の中腹いつも集団で群れている 赤毛で群れをなす御崎馬
赤毛で群れをなし草を食べる 岬の中腹で群れをなして草を食べる 丘の頂上からゆっくりと降りているシルエット 夕日に照らされ水を飲む御崎馬

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